女子高生の夢


私は斎藤いずみ、17歳の女子高生です。実は私IQ200の天才少女なんです! 全国模試は毎回1位になったりしてるんですが・・・そんな私には誰にも言えない夢があります。それは、高校の制服であるセーラー服を着て全身泥んこになること!
そんな夢を持ったのは小学生の頃、学校の田んぼで田植えをした時になる。田んぼに入るのは初めてだった私は泥に足を取られながらなんとか田植えをしていた。一応みんな汚れてもいいようにスクール水着を着ていました。作業にも慣れてきたところで私は泥から足が抜けなくなってしまい必死に足を抜こうとして思いっきり足を上げた瞬間、意外にもスポッと足は抜けてしまいその勢いで前傾姿勢だった私は顔から泥の中に倒れた。ゆっくり顔を上げたとき周りの人達が私を見ていた。初めは恥ずかしいと思っていたのに徐々に快感に変わっていったの!泥の中に座り込み自分の体を見ると全身泥まみれで紺色のスクール水着は茶色に染まっていた。その時に私は思ってしまった、(なんて気持ちがいいんだろう)と・・・その後クラスの男子から「泥んこ女!」と言われ泥をかけられた。「やめてよ〜」と言いながら本音はもっとかけて欲しかった。
それが夢のきっかけなんだけど、人には言えないなぁ。夢で終わっちゃうのかな…と思っていたけど、夢が叶う日がやってきた。あのクイズ番組が復活するのだ!!

そして・・・

「さぁやって来ました。日差しの強い島グァム!キレイな海が目の前に広がります。」番組の司会者がテンションを上げてしゃべっている。
ついにここまで来たんだ。私の夢が叶う!
私は今某クイズ番組に出ています。予選を勝ち抜きグァムまで来ました。本当はこのグァムも番組としては通過点だが、私としてはここが目的地!なぜならここで行うクイズは・・・
「みなさんあちらをご覧ください。」司会者の指す方向を見る参加者たち。そこにはシートがひかれている。スタッフがシートを取ると泥んこプールが現れた!その瞬間、参加者の女性からは悲鳴のような声が上がった。「ウソ〜」、「やだ〜」、私も周りに合わせリアクションする、「いやだよぅ〜」とか言いながらも本当はすごく楽しみで仕方がなかった。
「ここで行うクイズはもちろん、泥んこ○×クイズです。」司会者がニヤリと笑みを浮かべながらルールを説明している。私は心臓の鼓動が早くなるのを感じながら説明を聞いている。参加者は40人ぐらい、いろんな服装の人がいるがその中でも私の服装は目立っている、なぜなら・・・「斎藤さん、今着ている服は学校の制服?」司会者に聞かれた通り私は学校指定のセーラー服を着ている。「そうなんですぅ間違えちゃったらどうしよ〜。」(いや〜本当は間違えたいんだけどね。泥まみれになった姿を全国の人に見られちゃうって考えただけでもドキドキしちゃうな〜。)
クイズがスタートした、正解して喜んでいる人がいれば間違えて泥んこプールに飛び込んで全身泥まみれになっている人もいる。さぁ次はいよいよ私の番だ!
「斎藤さんこちらへ〜」拍手の中前に出る私。「斎藤さんは予選から全ての問題を正解しているだよね。」司会者が私の事を簡単に紹介してくれている。「どう今の心境は?」「怖いです〜」と答えながらもドキドキな私。「君なら大丈夫だよ。さぁ行こう、問題・・・○か×か?さぁ行け〜!」
問題を聞いた瞬間、私は心の中でガッツポーズをした。(答えは○かぁ、ようし!)「いずみちゃんが走る!スカートが短いからパンツ見えちゃうよ!気をつけて!!」(いやん!サービスしすぎちゃった。)真っ直ぐ×のボードへ向かう私。「いずみちゃんは×へ向かった〜思いっきり飛び込め〜。」私の目の前に×のボードがある。
そこからはスローモーションの感覚になった。×のボードを突き破る私。目の前に広がる茶色の泥んこプール!(私イッちゃう!)少しずつ泥んこプールが近づいてくる、ドキドキが最高潮に達した瞬間!
ドッボーン!「なんでここで間違えちゃったの〜。」司会者が残念そうにしゃべる。泥の感触を確かめる私、(気持ちいいよぅ。今顔を上げたら誰だけ判らない顔になっているんだろうなぁ。)「あ〜あ今度から学校へは何着ていくのかな?」司会者に服の心配をされながらゆっくり顔を上げると目の前にカメラが寄ってきた。(今泥まみれになった私の顔が全国の人に見られるように撮られているんだ。)セーラー服を見てみると・・・(もう何を着ているのか判んないなぁ。)泥んこプールから体を起こす私、泥んこの女子高生出来上がり!(やった!遂にやっちゃった!!)カメラが泥んこになった私をいろんな角度から撮影する。(もっと見てぇ。)顔が赤くなっているが泥で判らない。「あっ!」私はカメラや誰も見ていないのを確認して後ろを向きでスカートをたくし上げた。パンツも茶色に染まっていた。(白だったから色が目立つなぁ、捨てなきゃダメかな〜お気に入りだったのにぃ!)司会者からは慰めの言葉をかけられたりしたが私は今まで経験した事がないくらい幸せだった。その後は体についた泥の感触を感じながらその他の参加者の様子を敗者席で見ていた。
後日そのクイズ番組が放送され私が泥まみれになったシーンが一番長く流れた。「あっ!」×のボードへ走る私の後ろ姿が流れる。スカートがめくれて白い物がチラチラ見えていた。「見えちゃってたんだぁ、もうエッチなカメラさん!」
セーラー服は一応洗濯してみたが泥は落ちなかった。帰国してしばらくは体操服で登校する事になりクラスメイトからは「大変だったね」と言われたが、私は気持ち晴れやかだった、なぜなら・・・。私の夢が叶ったから・・・ 




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