沙樹「やっと土曜だぁ!」
美穂「ホント。ようやく女学園の日だねー。あたし今日のためにあれから一度もWETしなかったわ」
沙樹「まじでー?もったいない。折角ひとり暮らしなのに」
薫里「おはよー」
沙樹「あ、薫里。あれ?明里は?」
薫里「捻挫で休み。悔しがってたわ。」
美穂「えー、可愛そー」

3人は会員カードを出し、明里が休みだと伝え、中に入っていった。
3人はロッカーに着替えや荷物を置き、沙樹だけリーダー格の先輩に呼ばれ、別室につれていかれた。美穂と薫里は着てきた服でシャワーを浴びてプールに入っていった。午前中はプールで自主トレ。100mの目標に向けて泳いだり、シャワーを浴びたりしていた。

そのころ沙樹は・・・

背の高い先輩が言った。
「これから新入生歓迎会を始めるわ。みんな、位置につきな!」
先輩4人がホースの先を持って沙樹を取り囲んだ。背の高い先輩が蛇口を一気にあけると、ホースから勢いよく水が飛び出した。沙樹は当然抵抗できるわけもなく、4人は沙樹にぶつけた水の飛び散りや、狙いはずれた水を浴びながら一人は沙樹の顔や頭に、二人は右左から沙樹の体全体に、もう一人は沙樹の背中に浴びせ続けた。背の高い先輩は4人の間をくぐり、バケツで沙樹の頭から水を浴びせた。20分ほど繰り返しバケツの水を浴びながらホースの水を食らった後、沙樹は先輩に抱えられ、深めの洗い場にゆっくりおろされた。洗い場の排水溝には蓋がされていて、水がたまるようになっていた。沙樹は蛇口の真下に頭を押さえつけられ、蛇口を全開にされた。すぐに沙樹の頭に滝のような水が流れ落ちてきた。さらに流しっぱなしになっていたホースでまた4人から攻撃を受けた。沙樹は顔を伏せたり横に向けて避けようとはせず、息が続く限り浴び続けた。さらに背の高い先輩のバケツの水が豪快に沙樹の体を何度もたたきつけた。水はどんどんたまっていき、沙樹はみぞおちまで冷たい水に浸かっていた。丁度一時間後、終了をかけられた。
「はい、お疲れさん。沙樹ちゃん、苦しかった?」
沙樹「・・・はぁ、楽しかったです。」沙樹はびしょびしょと水をたらしながら洗い場から出た。
先輩たちは驚いた。荒っぽい先輩はシメてやろうと前に出たが、背の高い先輩にバケツの水を浴びせられ
「馬鹿。これはイジメじゃないの。」
と叱られていた。そして沙樹に向いて、
「ごめんね急に。これ、WAM女学園の伝統の洗礼。あたしもやられたわ。これ、先生公認だから。」
沙樹「友達の美穂だったら泣きそうですね」
「あ、その美穂ちゃんと薫里ちゃんにはこのこと二人とも終わるまでいわないで。それがルールだから。」
沙樹「はぁい。」
部屋を出ると麗が立っていた。もちろんずぶ濡れで。
麗「あ。洗礼、受けたん?」
沙樹「あ、ハイ。」
麗「本当に新人みんなにやるんやなぁ。うち、一人やったから確認でけへんかったから、てっきりいじめやと思てたわ」
先輩が出てきた。
「あら、麗さんは洗礼のご希望かしら?」
と言って、麗にバケツの水を一杯浴びせた。麗はとりあえず無抵抗で浴びた後、トイレの個室に入った。麗はトイレで事を済ませている間中何杯も外からドア越しに水を浴びせられていた。沙樹はその間水のたまった洗い場に座り、潜ったり立ち上がったりしながら待っていた。麗が個室から出ると、背の高い先輩が
「それじゃ、二人一緒に追加の洗礼ね」
と言ってバケツの水を麗にたたきつけた。麗は
麗「うわ、堪忍してー」
と言いながら、沙樹をつれて逃げ出した。

続いて美穂も全く同じようにやられ、美穂は半泣きのまま解放された。

次の薫里の番は食後にプールで行われた。蛇口が一人用シャワーであること以外は特に変わりはなかったが、薫里は1時間の終了後、「寧ろもう一度やられたいくらいです。」と言ったがために、特別コースが用意された。大きな網で薫里を包み、上の口をしばってプールに沈められては引っ張りあげられた。引っ張りあげられた瞬間に5人からバケツ攻撃を食らい、また沈められては引っ張りあげられバケツ攻撃。薫里はついに音をあげたので、特別コースは30分で終了した。薫里はしばらく動けなかった。その後しばらくして3人は「洗礼」のことを話しながら特別活動室に向かった。


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