職業体験 (1)


私は松永まどか。14歳。たぶん普通の中学生。
成績?正直に言っちゃうと、普通よりはいい方かなぁ。といってもものすごく良いわけじゃないよ。上には50人いるし、下には多く見て80人。ほら、中の上でしょ?
今日は職業体験。うちの学校は2日間連続で毎年中2の初夏にやるの。私はどうしても保育の仕事がしてみたかったから、1日目は保育園。ほら、子供って、純粋でかわいいから。2日目は農業。なんだろ、祖父の負い目?

いった先のたんぽぽ幼稚園はもうプール開きしてた。中学はまだなのに。だから水着持参だった。
やっと膨らみ始めた胸。はぁ、早くママみたいに大きな胸になりたいなぁ。

水着の上からシャツを着て、短パンをはいて、プールに行く。保育士の白石明里先生に紹介してもらう
「きょう一緒に遊んでくれる、まどかお姉さんでーす。」
「まどかお姉さんです。よろしくお願いします。」
「よろしくおねがいしまーす!!」
元気のいい声だなぁ。可愛いっ!

幼稚園の水泳なんて、もちろん水遊びだ。

「まどかお姉さんのお胸、小さいねぇ」
うぬぅ、マセたことをいう子だなぁ。確かに保育士の明里先生より小さいが。
子供たちにバシャバシャと水をかけられる。珍しい人は格好の攻撃対象になるのかな?
バケツ(と言っても子供が扱うくらいだから小さなものだけど)でざんぶと水をかけられて、もうびしょびしょ。もちろん無抵抗じゃないよ。みんなにたっぷり浴びせてあげた。
時間になったのであがるように指示。明里先生もずぶ濡れ。この後はお昼寝の時間。一人一人自分で体を拭いたり、あたしが拭いてあげたり。着替えて眠る。添い寝をしてあげて、眠ったのを確認すると、明里先生と次のお仕事の・・・・あれ?明里先生眠ってるや。

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