モデル体験記(9)


今日はひなさんのすすめでずぶ濡れオフというのに参加させてもらった。メンバーは私とひなさんと愛美さん、麗さんと春香さん、美緒さんの6人。一方男性陣は監督、ひろしさん、英司さん(愛美さんの旦那さん)昌樹くん(春香さんの彼氏)と博之くん(麗さんの彼氏)、ホストの愛斗さん(美緒さんの彼氏)の6人。単純に言えばカップル6組だ。今日のテーマは滝行らしい。普段着のまま滝に打たれるのはどんな気持ちなんだろう。
山奥にあるその滝は高さ10mくらいの小さな滝だった。それでも豊富な水量がザバザバとながれている。
まずひなさんが滝の横から入り一気に打たれ始めた。打たれながら歩き、ひなさんは一瞬でびしょ濡れになった。続いて愛美さん、美緒さんと続き、春香さん、麗さんが続いた。私はその後に気合いを入れて打たれ始めた。1秒たたないうちに服はビチョビチョになり、大量の水が立ち尽くす私を押さえつけた。なるほど、滝行は確かに頭を空っぽにできる。邪念はなくなるわけだと感じていたら、後ろからひろしさんが私を抱きしめた。ひろしさんもずぶ濡れ。ほかの人の彼氏もそれぞれ抱きしめあっていた。
愛美さんとひなさんは滝の中でキスをしていた。私もひろしさんと・・・やっぱり恥ずかしくてできなかった。
10分くらい浴び続け、美緒さんが出たのをきっかけにそれぞれ滝から出て川へ泳ぎだした。ひろしさんと一緒に泳ぐ。深いところで潜り、水中で抱きしめあった。
5分くらい水中で遊ぶと続々と岩場に出た。夏だけど川の水はすごく冷たい。その水でずぶ濡れなのだから、寒かった。自然とひろしさんと抱き合って温まりあった。
しばらくして温まると私は麗さんたち大学生4人のグループに混ぜてもらい少し話をした。麗さんは小学一年の頃からずぶ濡れ好きで、季節を問わず週一回ペースでずぶ濡れになっていたらしい。親が共働きで、住んでいるマンションのバルコニーやお風呂で濡れて遊ぶのが当たり前の生活だったようだ。
「でも麗よりも愛美さんの方がすごいよ。あの人は物心ついたときからずぶ濡れになるのが当たり前の生活だったみたい」
と、春香さんが話してくれた。ちょうどその時旦那さんとの行為を終えてまた川に入って、あがってきた愛美さんが来た。愛美さんは川の中で話そうよ、と提案してきたので、私たち6人は愛美さんと英司さんと一緒に川に入り、一度潜って、首まで出したところで愛美さんは話をし始めた。
「うちは学校から帰ってくるとまず鞄を裏口においてから、庭を通って玄関にいって、ママがバケツで水を浴びせるの。」
「それって、毎日!?」
「そうだよ。冬もおかえりのかわりに。まぁ、浴びたくない日は裏口から入るんだけど、そんな機会年に1回あったかなぁ?って感じ。その後は夏は庭でシャワー浴びて、冬はお風呂でしっかり濡れて、で普段着に着替えるの。」
「濡れないのは休日だけってことね?」
「休日はひどいんだよ。朝起きてまず庭にでるでしょ。庭に出たらシャワー。冬はそれからお風呂に入って終わりだけど、夏はそこで午前中は庭で濡れ直ししながら過ごすの。」
「うわー、大変だね・・・」
「あ、でもそうでもないよ。一番大変なのは、お仕置きね。なんか悪いことをすると、椅子に縛り付けられて、手足を縛られて、庭でシャワーを浴び続けるの。夏はママがバケツで水を叩きつけて、冬はそのままでも十分寒いでしょ?」
可哀想、と言うと愛美さんは、ずぶ濡れ好きだから業とイタズラした日もあったよ、と笑っていた。
ひなさんに、もう一度滝に行こうと誘われて、全員でもう一度滝を浴びた。ひろしさんが隣にいて、なぜだろう。体が熱い。前はここまでは愛しくなかったはずなのに。自然とひろしさんとキスをした。冷たい滝の中でびしょびしょなのに、体は火照っていた。
滝からあがってしばらく岩場で休んだ。岩の上に濡れた体で寝そべると、少し体は痛かったけど、意外なほど疲れがとれた。水に長く入りすぎた上にずぶぬれの重たい服をずっと着ていたせいだろう。私は相当疲れていたようだ。日が照ってくると、まどろんでしまった。私はスッと立ち、目覚ましに滝を横切るように往復しまたビッチョビチョに濡れた。そのままひろしさんと歩いて帰った。




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