駄文 びしょびしょブレザー少女(1)


 

「うあぁ・・・・・・ビショビショだぁ・・・・」
ユキは滝のような大量の水を制服のまま浴びてしまった。
帰りに寄り道して駅前に行ったら、ローカルテレビの企画でクイズ番組の収録が行われていた。飛び入り参加もOKで賞品として図書カード5000円分が出ると聞き挑戦し、全く分からず罰ゲームをくらってしまった。

司会者がうれしそうな声で言った。
「うーん!飛び入り参加のユキちゃん、残念!ユキちゃ〜ん、この制服は明日も着ていくんでしょ?」
「そうなんですけど、乾かなかったらどうしよう・・・」
「そのわりには嬉しそうだけど」
「へへっ・・・・」

「あの・・・もう一回挑戦いいですか?」
「いいけど、問題はさらに難しくなるし、罰ゲームはさっきの2倍の量の水だよ?それでもやりたい?」
「やりたいです。」

・・・当然のごとくもう一度さらに大量の水を浴びるユキ。中のシャツどころか下着までビチョビチョだ。
「ユキちゃーん、再び残念でしたー。」
「はい・・・」

びしょ濡れで歩くユキの歩いた後には水滴のあとが続いていた。

このあとどうしよう、そう考えながら、川のほうへ向かうユキであった。






inserted by FC2 system